web研セミナーに行ってみた。

デジタルスケープ主催、第4回web研セミナー 〜ユーザー体験と共感をもたらす、Webプロデュースの「ワザ」に行ってみた。
たまたまRSSセミナー情報が引っかかって、スピーカーが魅力的だったので、即申し込み!・・・が、正直90分×2タームで表層的な部分をサラリ…と流すような構成*1だったので、セミナー自体の満足度は低かった。


ただ、阿部氏の「webサイトではなく、webサービスを作るつもりで広告を作っている」という言葉が非常に刺さった。


どんなにメディアが変化しても、本質は変わらない。逆に生活者はどんどん賢くなっているのだから、きちんと本質を突かなければ絶対に振り向いてはもらえない。「はい、BUZZキャンペーンですよー面白いですよーblogに書けばPV伸びますよーみんなで共有してたのしんでねーんでもって買ってねー」なんてウケ狙いのwebサイトを作っても、一過性の話題や炎上は喚起できるかもしれない。しかし、それは広告としては失格なのだ。


おそらく、今の広告業界に必要なモノは、本質を伝えるためのクロスコミュニケーション設計のノウハウの蓄積だろう。そして、その設計のキーになるのは、間違いなく「コンテンツ」だ。


ちなみに、セミナー修了後に畑村氏に対「親指族」への初期プロモーションの成功要因について聞いてみたところ、「良質なコンテンツの強さが、爆発的な口コミを産んだ」との答えだった。
まあ、想定内の答えではあったものの、*2逆に合点がいったというかなんというか。



こうして考えると、「メディア」「コンテンツ」「広告」といった業界その他もろもろの枠組み・制約が、ますます鬱陶しくナンセンスなモノに思えて仕方がないのだが、一体どうなることやら・・・
もしかすると、コンテンツ業界→広告業界の転職は結構な売り手市場かもしれない。

*1:おそらく、個人的にモバゲーのビジネスモデルに関してかなりマニアックに勉強してたり、バイラルマーケティングの事例収集をしていたから新鮮味がなかったのであって、他の参加者にとっては良いものだったのかも知れない。

*2:それ以外にキーファクターがあったとしても、そうそうカンタンには教えてもらえないという噂w