著作権は「作品・創作者への報酬と敬意を守るための権利」へシフトするか

id:akasataさんのエントリー「ニコニコ動画で一番気に入らないこと」に、いたく共感した。

しかし、こうした取り組みは、「作り手にお金を届けるプロセスの構築」における第一歩のはず。なにせ、払う相手が分からなければ払うことができないのだから。

引用するなら、クォーテーションを明らかにする。ミキシングするなら、オリジナルを明らかにする。
あたりまえのようで、あたりまえじゃなくなっているコンテンツの二次利用のルール。


ニコニコ動画はたしかにグレーゾーンなサービスであるかもしれないが、これからのコンテンツ産業がニコ動ライクなギミックにシフトしていくのは明らかだ。
そう考えたときに、既存の「著作権」を盾に正論を振りかざしたとしても、それはいまの時代の正論からはかけ離れたものとなり、とうてい受け入れられるものにはなり得ないだろう。


著作権が「権利保持者の独占権益を守るための権利」から「作品・創作者への報酬と敬意を守るための権利」にシフトしてはじめて、いま生じている問題の根本的原因を解決する糸口が見つかる。
それがid:akasataさんの言う、いまの時代に適した「作り手にお金を届けるプロセス構築」の第一歩であり、コンテンツ産業の新しいビジネスモデルを構築するための必要条件だ。



しかし、コンテンツ業界に「正しく」クリエイティブコモンズの概念が定着し、個人プレイと協働との均衡の取れた生産システムが確立される日が果たしてくるのだろうか?
現状の流れを見ている限り、オウエの動きは相当緩慢で、気が遠くなる。。。



もしかすると、広告のコンテンツ化が、スピードアップのキーかもしれない。