「とりあえずブロガーに書いてもらう」って、「とりあえず」って何だ

先日、社内研修のプランニング講座で、あるサービスのプロモーションをwebとイベントを連動させて行う…というお題のもとディスカッションをしていたときの出来事。

「とりあえず、イベントに有名なブロガー呼んで、記事書いてもらってバズ効果を狙いましょう」
という新入社員Aくんの発言が、猛烈に頭にきた。


「とりあえず」って何だ?
「有名なブロガー」って、具体的にどういう人々のことを指しているんだ?
「バズ効果」って、そんなに簡単に設計できるものだと思っているのか?


いくら新人くんとはいえ、研修とはいえ、「とりあえず」で安易にブログマーケティングを使おう!なんて言って欲しくない。せめてバズ広告専門のネット代理店の名前くらい勉強してから提言して欲しい。「ブログ・マーケティングうんたら☆」なんて書籍読んで勉強する前に、自分できちんとブログの海を泳げ。
上から「インターネットに詳しい若者世代」として認知されている(はずの)若手新入社員が、インターネットの真価をろくすっぽ観察も考察もせずに、軽々しく「とりあえず」で語るなど、無責任にもほどがある。


とはいえ、これが所謂「総合広告代理店」の現状であり、「面白い広告つくりたぁーい☆」と難関入社試験をクリアしてきた「優秀」とされる元・学生の姿なんだろうなぁ…そりゃ、モデルが歪み続けるわけだw


もし、総合広告会社が今後もコミュニケーション・ビジネスで食っていくつもりであれば、人材育成カリキュラムにおいて、インタラクティブメディアの集中砲火を浴びさせる時間を組み込むべきだと思う。マス媒体のオベンキョウをさせることも重要かもしれないが、それと同等の時間をインターネットをはじめとするインタラクティブメディアに割くべきだ。それこそ「とりあえず」、ブログ(SNS日記ではなく)を毎日付けさせ、新しいネットサービスを片っ端から使わせるくらいのことはした方がいいのではないだろうか。というより、それくらい自主的にやっておかないと、トータルなコミュニケーション・プランニングなんて出来ないと思うのだが…皆不安にならないのだろうか。フシギだ。


そんな私自身、最近上記の活動を怠っているのは事実なので、気を引き締めねば!と強く思う次第である。
(ひとまず、5月は2日に1エントリーくらいは書きたい…)



…ただの愚痴エントリーになってしまったorz
しかし、インターネットの真価を信じ、愛するものとしては、いかんとも受け入れがたかったのである。

このあたりのコアを固めていくのも、ミッションなのかもしれない。